漢方養生ドックのすすめ  

体調が今ひとつ、でも一般の健診では異常が見つからない貴方に

当院は現代医学的診察に加えて、日本の伝統文化である漢方医学に基づく診察をしています。漢方の治療手段としては、漢方薬を用いる湯液治療、鍼や灸を用いる鍼灸治療、そして気功などを用いる導引があげられます。しかし、漢方治療においてはそれらの治療手段を用いる場合、その前提して漢方医学的に正しい生活を送っていただくことが肝要です。その生活規範こそが養生思想です。

養生という言葉を聞いて、皆様が頭に思い浮かべられるのが江戸時代の漢方医・貝原益軒が著した『養生訓』という書物ではないでしょうか。この本は江戸の町人文化が花開いた元禄時代に、今の福岡で生活していました。当時の平均寿命を遙かに上回る85歳で著されたその作品の中には、現代人にも十分通じる生活の知恵が詰まっています。

しかし、この知恵はすべての方に通用するものもある一方で、その方の体質によっては指導内容を変えなければならないこともあります。この個人差のある体質診断を漢方では「証」と云う言葉で表します。

当院の漢方ドックでは、漢方診療歴25年の漢方専門医が、現代医学的診察に加えて、漢方医学的な診察方である四診(望診・聞診・問診・切診)を行い、あなたの証を判断します。そして、何らかのストレスが加わった場合に遭遇するであろう病態・疾病への対応法についてもご助言申し上げます。

漢方治療が必要と判断された場合には、保険診療による漢方治療をお受けいただきます。 また、オプションとして食養生指導・気功指導・入浴指導・自宅施灸指導などについても対応させていただく予定です。

漢方治療の非適応状態について

​いきなり漢方の話の初っぱなから

漢方を使ってはいけない場合の説明をします。

ある意味一番大事な話です。

 

【葛根湯は成人・高齢者には要注意】
葛根湯医という言葉があるように、

風邪を引いたらすぐに買いたくなる薬ですが、

以外と手強い薬ですし、副作用も多いようです。

 本来葛根湯は体力のある方(我々の流派では実証)

陽証の方に用いる処方です。

体力の低下した高齢者に用いると効かないどころか

かえって副作用が出ることもありますので要注意です。

 葛根湯の副作用
 1 動悸  脈がバクバクします

 2 不眠  目がギラギラします
 3 尿閉  特に前立腺肥大のある方

 葛根湯は熱冷ましではなく、熱を出す薬です。
すなわち、体温上昇して発汗させてかぜを治療する処方ですから
体力が低下した処方すれば「やせ馬にむち打つ」ようなモノです。

 では、どうすればいいか
​ それはきちんと漢方的に診察した上で
その方の証(漢方的体質)に合わせて治療するのです。
下敷き漢方医ではなく、漢方の条文をそらんじられる
漢方専門医の診察をオススメします 






 

下敷き漢方医から脱却するための漢方処方の心構え
~主訴を敢えて治さないという選択肢~

 「1日も早く治して欲しい」と多くの患者は思い、「1日も早く治したい」と多くの医師は思う。それは当たり前の話であろう。しかし、私の漢方治療の癖では、敢えてそこを狙わないことがよくある。そしてそこを狙わずとも主訴が勝手に消えていくことがある。
 頭痛を主訴とする患者の下痢を治療したら頭痛が消えたり、湿疹が主訴の患者の腰痛を治療したら湿疹が出なくなったり、西洋医学的には不思議なことがよく起こるのが漢方である。
 そして、その経験をヒントに他の患者に追試してみると、案外上手くいくものである。当院の柳の木の下は栄養がいいみたいである。
 
 かつて医学部の学生の時に、治療学の中で「主訴」が大変重要視された。そこを起点に検査や治療を組み立てていた。しかし、漢方治療も行い代田文彦教授と禅問答のような会話の中にちりばめられた東洋医学の不思議な力の出し方を頂き、「主訴」以外の患者背景や環境や生育歴などが患者のセンサーを動かしており、偶々その部分に原因があるような幻影を作ることに気がついた。
 その後、漢方から広げてチベット医学やアーユルベイダーを少しかじってみると一つの大きなヒントを得た。それはチャクラという概念である。鍼灸的には任脈(正中線の前面)上に七つのポイントがある。多くの病気で主訴としてくるものはそのチャクラに一致する。しかし、大事なことがある。その場所に病気の主体がなく、チャクラはその方の感受性の強い部分で何かのバランスの動きが発生するといち早く反応するポイントではないかと。。。地震の発生時のS波とP波の違いみたいなもの。地震発生時に少しガラスが緩んだ窓が最初にミシミシと音がした後にぐらぐらと全体が揺れる、その最初のガラス板を患者が主訴としていることもある。では、どうしたら病気の原因となる部分を見つけられるであろうか。その一つの答えは江戸時代の漢方の名医が患者診察法で望診(視診)のコツにある。患者を敢えてあまりじっと見ずに、ただチラリとみること。そうすることで患者の持つ雰囲気を感じ取ることが出来る。プライマリーケアや救急の先生も確か同じ様なことをいう人がいた。一度お試しあれ

 

下敷き漢方医から脱却するための漢方処方の心構え
~皇帝内経における咳の話~

 慢性咳嗽は漢方のよい適応になる。咳についてはいろんな漢方的な考察がある。気血水のバランスでみる場合、気の問題として「気うつ」として捉えることも出来る。それを確認するには膻中という経穴を軽く触れて痛みを訴えた場合どあると師匠の代田文彦教授に教わった。そういう場合は半夏厚朴湯や柴朴湯を用いるのであるが、それではなかなか上手くいかない場合も少なくない。
 咳という現象を漢方ではどう捉えているのであろうか。中国最古の医学書『黄帝内経』は架空の皇帝《黄帝》とスーパードクター《岐伯》の対論で様々な解剖生理病理を解説している。その中で黄帝が咳の原因について岐伯に質問している。その答えは「咳は肺だけが原因ではない。肺以外の五臓が原因のこともある」というものであった。確かに西洋医学的にも、肝臓・腎臓・心臓の機能低下で咳をすることは理解できる。
 臓器別の専門センターによる医療は既に制度疲労をおこし崩壊にむかっている。一つの症状について各臓腑がどう関わっているのかを瞬時に見抜く力が漢方医には必要である。


 

下敷き漢方医から脱却するための漢方処方の心構え
~処方は簡なるをもって佳とす~

 漢方薬を用いる際に大事なことがある。それは基本的に一つの処方で対応すること。しかも構成生薬が少ない処方を用いること。さらに短い期間で処方すること。
 漢方の修行を始めた最初の頃に良くいわれたことである。患者の多くが様々な症状を訴えてくるようになると、一つ一つの症候に薬を使ってしまいそうになる。しかし、その薬たちが喧嘩をしてお互いの薬効を消すばかりか、思わぬ症候を発生させることもある。大事なことは、今この患者が訴える症状たちはどういう関係にあるのかを冷静に考えること、そして動かしやすいところに攻撃を仕掛けること。

 私の漢方薬の使い方の癖では、初手に関しては『補うか 瀉すか』という軸で考えることが多いようだ。補法を用いる場合は7日程度、瀉法を用いる場合は3日程度で次の手を考える。相撲でいえば差し手争い、柔道では組み手争いというところであろうか。

 補法で用いる処方
  四君子湯   基本処方
  補中益気湯  疲労感が強い場合 食欲低下
  黄耆建中湯  皮膚乾燥が強い場合 船底城の腹
  人参湯    心窩部の冷えと頻尿と喜唾
  四物湯    婦人科トラブル 皮膚乾燥

 瀉法で用いる
  1/3 小承気湯(煎じ)
  1/3 麻子仁丸 ツムラであれば眠前1包
  1/3 桂枝茯苓丸加大黄(煎じ)


 

下敷き漢方医から脱却するための漢方処方の心構え
~勘はエビデンスの先にある~

 最近の東洋医学会をみているとエビデンス作りに奔走している。ある意味では大変重要なことであるが、本来個人を対象とした医療である漢方では統計的処理そのものがそぐわないのではないかと思うし、その方法で有効性を考えた時点で私が考える漢方医学・医術ではなくなっている。
 エビデンスを越える概念としてコンセンサスがあるが、それさえ文字様式的医療の範囲に止まり、オンリーワンの漢方を求めようというものではない。その為には何が必要とされるのであろうか。それは「勘」である。
 「どうしてこの処方を選択したのですか?」と質問されることがある。大変よく効いた症例の中に自分自身で処方選択の理由を思い出すことが難しい場合がある。30年ぐらい漢方を処方し続ければそうなるのかも知れないが・・。私は先ほどの質問には「勘です」と答える事が増えてきた。
 最近、この勘ではないかという事が良く起こる。例えば
久々に来院される方を数日前に急に思い出したり、数日前に読んでいた治験集とほぼ同じ方が来られたり、入ってくる前から処方のイメージがあったりと・・・。

 

下敷き漢方医から脱却するための漢方処方の心構え
~勘はエビデンスの先にある~

 最近の東洋医学会をみているとエビデンス作りに奔走している。ある意味では大変重要なことであるが、本来個人を対象とした医療である漢方では統計的処理そのものがそぐわないのではないかと思うし、その方法で有効性を考えた時点で私が考える漢方医学・医術ではなくなっている。
 エビデンスを越える概念としてコンセンサスがあるが、それさえ文字様式的医療の範囲に止まり、オンリーワンの漢方を求めようというものではない。その為には何が必要とされるのであろうか。それは「勘」である。
 「どうしてこの処方を選択したのですか?」と質問されることがある。大変よく効いた症例の中に自分自身で処方選択の理由を思い出すことが難しい場合がある。30年ぐらい漢方を処方し続ければそうなるのかも知れないが・・。私は先ほどの質問には「勘です」と答える事が増えてきた。
 最近、この勘ではないかという事が良く起こる。例えば
久々に来院される方を数日前に急に思い出したり、数日前に読んでいた治験集とほぼ同じ方が来られたり、入ってくる前から処方のイメージがあったりと・・・。

 

下敷き漢方医から脱却するための漢方処方の心構え
~基本中の基本~

 漢方薬は西洋医学とは異なる医療観・死生観・哲学をペースした医療文化である。よって、西洋医学的思考とは違う医療的態度が必要とされる。最初にその心構えを解説する。

 武術には「自然体」ということばがある。漢方を用いる医師もまた患者に「自然体」で構えるべきである。この自然体を取ることにより、患者がいかなる主訴、いかなる症状、いかなる所見を持ち合わせても、医療的判断を下すための軸がぶれずにすむ。軸と枠の中で患者がどの方向に転びそうになっているのかや、患者の重心移動するであろう方向を瞬時に判断して適確な対処が可能となる。

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 患者用パンフ原稿
 
 当院が全人的医療をどう捉えているかの説明 診断編

 当院では、体質の遺伝的・社会的背景まで考慮した高いレベルの漢方治療を実施することを目標としています。その手段として漢方・鍼灸・導引・養生という漢方の基本的治療と西洋医学的な診断と治療を組み合わせています。私の頭の中でそれらがどう動いているのかを簡単に説明してみましょう。

 例えば、「胸が苦しい」という方が来院された場合、最初に西洋医学的診断を中心に考えます。その際、緊急度・重症度・悪性度という尺度を重視します。その手段としては問診・視診・触診・打聴診に加え、心電図・胸部レントゲン・血液生化学検査を行います。「胸が苦しい」という場合、循環器系・呼吸器系・消化器系・骨格系に加え、精神的ストレスなども考えられますが、緊急度・重症度の高い病態から「除外」していきます。

 心電図では、急性心筋梗塞等の虚血性疾患や不整脈を、胸部レントゲン検査では心不全(心臓が大きくなり、肺の空気が少なくなり、白くなる、また肺の一番下に水がたまるので半野の角度が鈍角になる)、気胸(肺が縮んだ状態)、肺炎などが鑑別可能です。また血液検査でも狭心症、肺炎、気管支炎等は鑑別の参考所見を得られます。消化器官系は最終的には内視鏡等を用いて検査をしますが、食事や発生時刻等から推察される場合には、逆流性食道炎も考えられます。もちろん、胃潰瘍でも息苦しさで来院することもありますし、胆石等では可能性が否定できません。

 「胸が苦しい」という場合に、比較的多いのは肋間神経痛です。これは呼吸で痛みが異なります。痛みは吸気時に増悪します。また、一定の姿勢で楽になります。寒冷刺激で増悪することがあります。希に肋骨骨折もありますが、その場合は整形外科へコンサルトしています。さらに背部の低いところの痛みの場合、希に腎結石のこともあります。その場合は尿検査で血尿を確認したり、腹部エコーで腎杯の拡大所見の有無を調べます。

 さて、ここまで行ったところで第1段階が終了です。恐らく通常の内科レベルではここまではルーチン作業として行われているはずです。私自身は数分で熟していきます。

 そして次に精神的なストレスの関与程度を調べてきます。当院では心理テスト等も併用していきながら診察してきますが、初診時問診表で心理的要素がうかがわれた場合、医師の指示によって問診の合間に心理テストを記載していただいています。それを参考にしながら、心理療法的な診察を行います。当院では非薬物的心理療法の一つである「認知行動療法」が施行できます。初診時の診察ではこの治療法の適応の有無(物事の認知の仕方に片寄りがあるかどうか)を調べて、タイミングよく治療に入っていきます。

 さて、ここまで西洋医学的に診察・診断のプロセスをまとめてみました。実は当院ではこのプロセスと同時並行に漢方的診察も行っています。漢方的診察は望聞問切という四診と呼ばれる方法ですが、診察の中で西洋と東洋のスイッチを小刻みに動かしながら診察しています。腹診では臓器そのものを診察するのではないため、西洋医学的診察と異なり、膝は伸ばして行います。また、体の表面には沢山のツボがあります。それぞれのツボにはいろんな意味があります。その部分の圧痛や硬結、さらに冷感、温感は漢方的な病態を捉えるヒントになります。私の流派では腹診だけでなく、背診も行います。背中のツボの中で募穴・兪穴というツボも重視しています。

 足の背側で脈を触れる増すが、西洋医学てきには足背動脈と呼ばれます。漢方的には趺陽というツボに近いと考えられます。足背動脈の拍動は下肢の血流を確認してASOなどの診断に有用です。しかし、漢方では違った意味があります。このツボでふれる脈は便秘薬としても私が頻用する麻子仁丸の使い方のヒントになります。なんと2000年前の文章にも出てきます。
 
 趺陽脉浮而潘,浮則胃気強,滴則小便数,浮谘相博,
 大便則堅,其脾為約,麻子仁丸主之。

 さらにこのツボの状況でその方の生死に関わる気の巡りがわかります。

 下利手足厥冷無脉者灸之不溫若脉不環反微喘者死
 少陰者趺陽者為順也

 このように当院では西洋医学的に見逃してはいけない病態の診断に努めつつ、同時に漢方的な病態を探し当て治療していっています。

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 当院が全人的医療をどう捉えているかの説明 治療編 1

 さて、前半では「胸が苦しい」という方が当院に来院した場合の私の頭の中の流れを概説しました。では、次は治療になります。

 もちろん、西洋医学的に緊急度・重症度・悪性度の高い病態が見つかればそちらを優先すべきです。確定診断できていない場合でも治療的診断という立場で、治療段階に入ることはよくあります。さらに、症状に伴う、もしくは元々ある不安感に対しては、治療効果の妨げになることもありますので、心理療法的医療行為を同時に行います。
 
 さて、西洋医学的に緊急度・重症度が低い場合に、本人が漢方治療を希望した場合(特に通常の内科診療の範囲で治療契約をしている方)には、漢方的な治療の中で様々な選択肢の中から治療を選んでいきます。ただし、漢方的生活指導の養生は漢方治療の基礎の部分ですので、これは全員に指導します。

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 当院が全人的医療をどう捉えているかの説明 治療編 2

 漢方の治療の選択肢は漢方薬だけではありません。私の漢方では薬物治療はどちらかというと補助的に用いています。薬物療法以外には、鍼灸治療、推拿、養生指導、導引、移精変気などを駆使して治療します。

 さて、今回は「胸が苦しい」という主訴です。このタイプの方は他の表現として、息苦しい、胸が詰まる、息できなくなるという言葉を使われることがあります。この言葉にとどんな意味があるのでしょうか。そして、つい治療者が陥ってしまう落とし穴とは何でしょうか。

 漢方と同様にアジア系の伝統医学にアーユルベイダーがあります。この中には「チャクラ」という病態生理的な概念があります。チャクラは7種類あり、肛門から頭頂部まで正中線上(任脈)に存在します。胸には膻中というツボがありますが、チャクラで言えば第4チャクラになります。これは私独自の介錯なのですが、これらのポイントには犯人がいないことが多いと言うことです。すなわち、体のいろんな変化が起こった時に最初に反応するポイントなのかも知れないと思っています。大きな地震の時に、いち早くミシミシというガラス戸、その後おおきな揺れが来るというポイントなのかも知れないと言うことです。ですから、この方のカラダ全体を診察して本当の震源地を見つける必要があります。とはいうものの、患者が気にしている症状に対して何もしないとはいかないこともあります。

 漢方の治療については、根本的な震源地を治療対象とした本治と最初に現れたミシミシいったガラスの修理をする標治があります。たとえば脾胃(消化能力)に問題が本質的な問題で、そのために胸部症状がでていると考えれば、本治として脾胃を高める処方、標治として(漢方的概念の)肺を整える処方を選択するということもあります。

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 当院が全人的医療をどう捉えているかの説明 治療編 3

 今回の症例は「胸が苦しい」という女性であり、既に西洋医学的にはスクリーニング検査が済んでいる状態である。さて、そろそろ漢方薬の話に進みたいが、今少しの辛抱していただきたい。なぜなら、漢方的医療では診察と治療とは完全に分離できないことを理解していただきたい。このことはあまり強調されていないが西洋医学との大きな違いの一つである。私の理解している西洋医学では、基本的に主訴に対して鑑別診断を上げて、そりを除外するための検査を経て診断にいたり、診断やその疾患ガイドラインに従って治療される。すなわち、診断がつかなければ治療が開始できない。しかし、漢方において脈診や腹診などの切診では患者の体に直接触れることとなる。このことに関して少し不思議な言葉を多くの漢方治療者は耳にする。「先生、お医者さんから初めて体に触れられた」

 特に初診時においては最初のコンタクトによって、患者の言葉以外での情報をどれだけ感じ取れるかは大事である。江戸時代の漢方医は漢方の望診の極意は『ちらり』と一瞥して、その気を感じ取ることとしている。

 かつ漢方的診察行為自体に治療効果があることを漢方治療を行うものは良く理解していただきたい。それが出来ない場合は下敷き漢方医の範囲を超えられないであろう。
 
 私の診察室では初診の患者が問診や診察 そして移精変気的な諭説中に流涙する。直後に表情が柔らかくなり、閉ざされたココロの窓が大きく開いて、うっ積した感情が解き放たれることはままある。患者とのよい関係性が構築された場合、診察室を出る患者はこういうのであろう。

「先生、楽になりました。もう治った気がする」と

もちろん、漢方薬さえ口にする以前に